2011年1月28日金曜日

『キャサリン』体験版やった

2/17発売のアトラス、ペルソナチームの新作。昨日体験版が出ていたので(すっかり忘れてたが)やってみた。

感想はというと、とりあえず、こわい。想像していたよりも結構ホラー。

三十越えた男が長くつき合ってる彼女から結婚迫られていて、「……いや、……いいんじゃん? そういうの、気にしないでもさ。楽なのが、一番だし……」と山寺ボイスで逃げをうつストーリーパート。この辺、あんまりコミカルではなくて、映画的で、じんわり嫌な感じ。

ゲームパートはやたらとレトロで、初見の時、昔プレステであった「I.Q」というゲームを思いだした(ルールは全然違うが、見た目と、パズル的な要素に対して使う脳みそがちょっと似てる)。まずキューブが積み上がった塔があって、キューブを押したり、引いたり上手く階段状にして、ひたすら上のほうへと上がっていく。ゴール(頂上)まで辿り着ければステージクリア。キューブ一個は自分の身長くらいの高さがあるので、二段積み上がっていると上がれない。一段目を引き出して「階段状にしていく」のがミソ。

早く昇らないと下から怪物が追ってくるので非常にスリリング。あんま考えていてもぶっ殺されそうだし、落ちると死ぬし。かといって考えなしにキューブを動かしていると登れなくなって「詰み」。体験版はイージーモードで、直前の操作にアンドゥが効くのだけど、製品版で選択できるノーマルモードとハードモードではやり直しはできないそうな。

とにかく「何かに追われる」「逃げる」「ひたすら昇る」という感覚が非常に悪夢的で恐ろしい。追われる夢とか、結構見る方だが、自分でみる夢とこのゲームやってる最中で、わき上がる感情が凄く似ている。

追われる夢がなぜ怖いかといえば、つまり「追いつかれて、ぶっ殺される(ないしは酷い目にあう)」という論理が自分の中で成立しているからだ。余人に理解できるかは別として、夢を見ている本人にはぶっ殺されちゃう理由が、ある。「なんか」から逃げなきゃいけない理由は自分の中に確かにあって、だから、追われるのが恐ろしい。

なので追われる悪夢――というゲームに対して、感情移入するためには、「それ」が必要なのだと思う。主人公が追われなきゃいけない理由と、逃げなきゃいけない理由に対して感情移入しなければ、ここで恐怖が本物にならない。

開発者がその代替として用意したのは「ドラマ上の要請」という奴で、いってみれば、「ああ、こいつこれから酷い目にあうんだろうなあ」という予感。主人公は結婚を迫られていて、逃げている。のらくらと。で、どーも、PVとか見てると、あまつさえ若い子にうっかり浮気してしまったりする。こういう奴はどうなるかというと、報いを受ける。映画だろうがゲームだろうが、展開として、間違いなくこいつは何らかの酷い目にあう。百パーセントそうなるだろう、という予感が、確実に、プレイヤには芽生えている。

これがつまり「追われる理由」で、報いを受けさせるために、「何か」が追ってくる(この「何か」のビジュアルも相当悪夢的で怖いので、ぜひ実際にプレイしてみて欲しいんだけど)。追いつかれたら、やばい、という点が実感としてプレイヤにも理解できる。これが映画ならドキドキしながら眺めていればよくて、視聴者は、「追いつかれてしまうのか? それとも……?(いや、恐らくダメだろう)」という予感を抱えながら画面を眺めているだけ。でもこれはゲームで、つまり、「追いつかれて、報いを受ける」という絶対的な予感を抱えながら、プレイヤは主人公を操作して、ミスのないように、かつ素早くキューブの塔を登っていかなければいけない。

これがすんごく怖い。

やってる間(三十分くらいで終わったと思うが)、もう、この恐怖に、にやにやした笑いが止まらなかった。面白い、と思う。買う。買います。

声優陣の異常な豪華さとか、この会社の過去作と比べて格段に綺麗なビジュアルだとか、体験版だとあんまり出なかったけど金髪キャサリンがすっごい可愛いだとか、気に入ってしまった部分は数多くあるのだけど、事前情報じゃなく、体験版をやったことで感じた感想はだいたいそんな感じ。

 

楽しみー。

0 コメント:

コメントを投稿